セミナー開催レポート

企業向け 新年度に合わせて名刺のリニューアルをしませんか クラウドソーシングの賢い発注方法
福岡商工会議所企業向けクラウドソーシングセミナー開催

▲セミナー会場の様子

 「名刺や封筒、パンフレットに会社のロゴ・・・」。新年度を迎えるにあたって、さまざまなリニューアルを考えられている企業も多いはず。そして、せっかく新しくするんですから「デザインにはこだわりたい」。でも、「経費はできるだけかけたくない」がホンネです。今回の「九州お仕事モール」セミナーのテーマは「クラウドソーシングの賢い発注方法」。参加者にパソコンを持ち込んでいただいて、登録から仕事依頼まで、実際に使っていただきました。

 それでは、セミナーに参加できなかった皆様も、この後、会員登録から名刺デザインの発注までを体験してみましょう。

▲会員登録ページ

▼ まずは会員登録

 はじめに会員登録です。「九州お仕事モール」のサイトにアクセスしてもらうとすぐに登録に進むことができます。登録の際は、いろいろな情報を入力できます。受注者の方々は、どんな会社が発注している仕事なのか、プロフィールを見て判断します。ここの情報が不足していると「やっぱりやめておこう」と仕事を敬遠することもあります。企業理念や業界の説明、ホームページの紹介など、ぜひ発注者の皆さんもじっくりとプロフィールを充実させてください。

▼ 小さな仕事から発注してみましょう

 続いて仕事の発注ステップに進みましょう。きょうはどんな企業も利用しているであろう「名刺」について、新しいデザインを募集してみましょう。実際、クライアントさんが初めて利用するときは、名刺やチラシなど、比較的小さな仕事の発注から始める方が多いようです。

▲仕事依頼ページ

▼ 受注者に信頼されるクライアントは丁寧に依頼します

 仕事依頼ページを見てみましょう。例えば「依頼タイトル」一つとっても、具体的に書くことで受注者の目に止まりやすくなります。ただ「名刺作成」とするのではなく、業種や所在地などを記入するとイメージがわいてきます。ほかにも「概要・特徴」「依頼詳細」といった記述式の項目がありますので、ぜひ丁寧に入力することをおすすめします。3分と言わずじっくり考えて入力していただきたいと思います。

 言葉では表現しづらいイメージを伝えるツールもあります。「希望イメージ」や「希望する色」などを選択するだけで、希望するイメージ、印象を伝えることができます。受注する側からすると、こういった項目がデザインを膨らませる要素になるので、ぜひ活用してください。
 そのほか、ロゴマークを入れる際はロゴデータを添付できます。自社のホームページとの相性を気にするのであればホームページのURLを入れるのもお勧めです。
 こういった細やかな配慮があるクライアントは、受注者や応募者の信頼感が増し、安心して仕事に取り組んでもらえます。

▼ 報酬のお支払いも安全

 最後に支払の仕組みについてもご説明します。ランサーズでは「エスクローサービス」と呼ばれる「仮払いシステム」を導入しています。これは、仕事を行う前に発注者からランサーズが「仮払金」をお預かりします。そして、仕事完了時に今度はランサーズが受注者に報酬をお支払いする仕組みです。クレジットカードでの決済、もしくは仕事依頼後の銀行振り込みという形になります。
 「お金を払ったのに仕事をされない」「仕事をしたのにお金が払われない」といったトラブルが防げますので、安心してご利用いただけます。 経理制度上、請求書払いしか対応できないという会社さんのために「後払い登録の申請」もご用意しています。与信審査などがありますが、状況に合わせてご利用ください。

▼ 「広がっていくクラウドソーシングの世界」外注のスピードアップ、コストダウンを実現

▲クラウドソーシングのメリット

 いまクラウドソーシングの市場規模が拡大しています。九州お仕事モールは、業界国内最大手のランサーズと提携して、九州を中心に活動しています。市場が成長する背景には、仕事を発注する企業と受注する個人双方にメリットがあることがあげられます。企業にはさまざまな課題があると思いますが、発注者にとっての3つのメリットが、スピードアップ、コストダウン、オープンイノベーションです。

 例えば「人材が足りていない」。しかし「人を雇うコストがない」という課題に対して、九州お仕事モールは人材の新しい調達方法、人的コストの流動化を提供します。
 九州お仕事モールには40万人を超えるフリーランスの方がいます。専門的なスキルを持った人材も多く、インターネット上であらゆる分野の仕事を依頼することができます。雇用するのではなく、必要な時に必要な分だけ依頼することができるので固定費が経営を圧迫することがありません。

 また「外注コストを抑えたい」という課題に対しても応えることができます。通常ロゴマークなどをデザインする際、なじみのデザイナーや印刷会社にお願いして2~3案、多くても7~8案の中から選ぶことが多いかと思います。しかし、クラウドソーシングでは数万円の予算で100を超える提案をもらうことができています。低予算で幅広いアイデアを集められるのが大きなメリットで、当然ながらスピードアップにもつながります。

 さらに「何を作ればよいかわからない」という企画段階の課題についても、企画案やアイデアを募ることができます。自社の人材だけでは思いつかない新しいアイデアが、新しいイノベーションをもたらしてくれます。

▲九州お仕事モール事務局 清田慎弥

▼ 楽天、パナソニックなど大手企業も必要とするオープンイノベーション

 東京を中心に、大手企業さんの利用も拡大しています。
 まずは楽天様。電子ブックリーダーKOBOのケースデザインを募集し、577件の応募がありました。もう1つはパナソニック様。こちらはデジタルカメラ「LUMIX」の外装デザイン募集し、1,300件を超える応募が集まりました。こういった全国的な大手企業がオープンイノベーションとしてクラウドソーシング活用を進めています。

 そして私たちの活動を通して福岡でも徐々に利用が広がっています。
 今、私たちがサポートしているのは福岡県八女市にある梅野製茶園様。販路拡大のために商品ロゴのリニューアルを検討していましたが、周りに相談できる人が少ない。そこで九州お仕事モールを使って、ロゴ募集から選定までをサポートし、80件を超える提案を集めることができました。今回出来上がったデザインは、商品パッケージや紙袋などに活用していかれるとのことです。

▼ クラウドソーシング導入のサポートはお任せください

 本日は、会員登録、具体的な仕事の発注、そしてクラウドソーシングの今後の可能性まで一気に話をさせてもらいました。「うちの会社なら、まずこれを・・・」のアイデアも浮かんできたことと思います。なお、仕事を発注する際の「依頼文」での工夫など、何かわからないこと、疑問などがありましたら、ぜひ事務局までお気軽にご相談ください。

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お問い合わせ先
九州お仕事モール事務局(株式会社 西日本新聞メディアラボ内)
mail:info-cs@medialab.co.jp
tel:092-711-5416